「一瞬の風になれ」に感激の大晦日
早朝からとっとと玄関周りの掃除を終わらせ、のんびり読書して、12月の中旬に購入した一瞬の風になれセットを読み終わりました。
とても素敵な作品に出会えたと思います。
高等学校のクラブ活動(陸上部)が舞台なので、自分の高校時代と照らし合わせたりして読んでいました。全3巻で2巻まではものすごく引き込まれていたのですが、3巻目は流れるように棒読みだったかと思います。自分には長編はちょっと向かないのか、年末の慌しさがそうさせたのかもしれませんが、機会をみてもう一度読みたいと思っています。
心に残っているのは、新二が三輪先生の家を訪ねていったときに三輪先生が夢について語ったところと関東大会の一走を根岸か鍵山かと新二と連と桃内が相談しているときに、根岸が全員を黙らせた言葉でした。この2箇所だけでもとても満足。競技の迫力が伝わってくることとか勝ったこととかそんなことよりも何よりこの2箇所が好きでした。
著者の佐藤多佳子さんとは、同年代の生まれなので応援したいなと思いました。日頃、文学作品をほとんど読むことのない私ですが、楽しく読めて心に残った本になりました。